映画 キリン POINT OF NO RETURN!

昔のバイク仲間と仕事帰りに池袋に立ち寄って、映画 『キリン』のレイトショーを観てきた。

先日エントリーしたが、東本昌平氏のキリンは、偶然立ち読みしたMr.Bike BG誌での連載を見て以来のファンだ。絵が雑な回もあったが、大友克洋氏のアシスタントをされていただけあって絵が巧かったし、モーターサイクルの描写がそれまでの漫画と異なりリアルで惹きつけられたものである。
バリ伝はアニメのみ頭文字Dも海外で実写映画化されたし、キリンのような反社会的な暴走にカタルシスを追求する劇画の実写化は、自粛カルチャーの邦画業界では無理だと思っていたが、大鶴義丹監督が映画化してくれた。

実は、大鶴義丹氏の映画は一度も見た事が無かったが、NHKの「わたしが子どもだったころ」に出演されたのを視た事があり、彼の刺激的な少年時代のエピソードや両親の話が興味深く、その名前は覚えていた。本作は初めて視る彼が撮った映画となる。

映画の感想は、キリンの世界観が東本昌平氏の原作に近い形で映像化されており大変面白かった。
しかし、本作は原作を見た人だけお勧めする。


所詮、キリンの粗筋は「ナルシストのバツイチ中年ライダーが、東名高速にて刀でポルシェと無謀なバトルを繰り広げた挙句、事故ってしまうが、何故かリア充する。」であり、原作を知らない人が映画キリンを観ても奇妙で滑稽な失笑ストーリーにしか映らないだろう。
でも原作を読みキリンの世界観にハマった人には、満足する作品だったのではないかと思う。
キャスティングはよかった。

キリン、チョースケはイメージ以上でなかなかよかった。トモミ、モヒがちょっと違和感あったかもしれない。ポルシェ乗りのハシモトは小太り中年のイメージだったのに、少し痩せた役者だったけど、ユーフォリアっぽいキャラでなかなかよいと思った。

大鶴氏の脚本はなかなか上手かった。
毎週ネームを考える週刊連載劇画と異なり、予め初めから結末まで見通して練り上げる映画脚本の方が完成度は高くなると思うが、巧くまとめていたと思う。特に、チョースケが赤刀を入手する流れとか原作よりもよかった。
しかし、R246 〜東名道中でのバトル(FZR400RライダーやZ乗り、白バイとの絡み)が割愛されていたのは少し残念だった。
また、モーターサイクルの映像は素晴らしかった。

夜の首都高を流すシーンだとか、バイクやクルマが好きな監督だから撮れる映像なのかもしれない。モーターサイクリスト誌でテストライダーをされていた宮崎敬一郎氏の華麗なライディングフォームも美しかった。
しかし、クラッシュ・シーンでエフェクトが足りなく、原作の迫力が伝えられなかったのではないかと思う。

・箱根ターンパイク:チョースケNinjaのクラッシュが、スリップダウン気味で迫力減。
空中を舞うシーンをアップ&スローで撮ると、よかったかも。

・東名バトル:走行中にハシモトがモヒの腕を掴むシーンでモヒの吃驚と恐怖が伝
わらなかった。

・東名バトル:モヒCB1100Rのヘッドカバーからオイルを吹くシーンで、白煙等の
エフェクト追加があるとよかった。

・東名バトル:キリンのクラッシュシーン。
これも空中を舞うシーンのアップのカットがあるとよかったかも。

キリンファンとしては、ぜひ完全版というのもやってほしいですね。
あっBDソフト出たら買って、もう一度よく観たいです。

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