宇宙戦艦ヤマト2199 第六章 「到達!大マゼラン」

宇宙戦艦ヤマト2199 第六章 「到達!大マゼラン」を劇場で観て来ました。
平日夜とはいえ小生と同じくいい歳こいたオジサンが入場しており、だいたい3/2の席が埋まっていました。

第6章の率直な感想は、素晴らしい出来の第1~5章迄と異なり脚本と作画が乱れてきており、特に前作から新たに変更した脚本の出来が悪く、最終章の出来に不安を感じさせるものでした。

映画、ドラマ、アニメに関わらずストーリーの根幹となる脚本は重要だと思っていますが、漫画やアニメは、作品の出来の基準となるのは、やはり絵の上手さだと思っています。

今夜はアニヲタモードでエントリーします。ここからは少しネタバレあります。

1920話は、七色星団決戦篇。

ヤマト、敵艦等メカのCGモノは作画に乱れはありませんが、人物、手描きの戦闘機の作画が破綻はきたさないないものの少し荒れ始めます。他の作画の粗いエピソードで例えれば、第4章13話よりも少し荒れるという感じですが、高いクオリティの作画を保っています。

ストーリーのほうも細かい突っ込みどころは抜きにして楽しめたものの、ドメル将軍の最期は少しあっけなかったです。バーガー等、生死不明のドメル部下が後で生き残りとして復活できそうな伏線があったり、森雪拉致と、AKIRAみたいにスリープカプセルで眠っていたユリーシャ覚醒は、その後どうストーリーを用意しているのか期待していましたが。。。

第21話は、本作オリジナルのガミラス収容所惑星と拉致られた森雪のその後、ディッツ親の反乱の話。
この話から作画・脚本・演出が一気に破綻して来ます。脚本は、第3章9話第4章14話と新作でのオリジナルストーリーを破綻無くまとめていた作家の方が担当だったので、演出か絵コンテの出来が悪かったのかもしれませんが、そもそも作画の乱れが大きいので、これをダメージコントロールするのは難しいと思いました。

第22話は、ドメル死後のガミラスの出来事と森雪とヤマト艦内の話とガミラス星へ向う話。
この話も作画の乱れ多いです。脚本も萌え系アニメぽい要素が入り、そういうのが好きな人にはよかったのかもしれませんが、小生には少し興醒め気味でした。

それにしても脚本は、重要な部分が沖田艦長のナレーションで済まされているというお粗末さにガッカリしてしまいました。

本作22話の旧作エピソードでは目的地のイスカンダル星が敵ガミラス星と双子星だった事が判明するというシュールな展開が子供心に強く印象付けられた思い出深いエピソードでしたが、今回は上述の通りガッカリ部分が多く失望してしまって子供時代に受けたショックを新作で再び感じる事が出来ませんでした。

そして、第七章の予告篇。。。その第23話らしき予告篇の映像は、既に作画に荒れが見受けられ…20話まで高いクオリティを保ったヤマト2199は終盤力尽きて駄作で終わるかもしれないと一抹の不安を感じさせるものでした。

これからのストーリー展開は気がかりですが、やはり、どんな良いストーリーでも絵が下手だと、感情移入し難くなり駄作になってしまうと思います。特にヤマト2199は1~20話まで破綻なく高いクオリティを維持していただけに第6章の21,22話の作画崩壊とやっつけ脚本は余計にめだつものでした。ここまでの高いクオリティがガタ落ちしてしまい小生の中の神アニメから落選した感じがします。もし、次回視る機会があってもこの2話は飛ばしてしまいたいです。

件の2話もメインキャラのアップは画力のあるアニメーターや作画監督が丁寧に描いているようですが、作品中、大半を占める普通のカットの作画が急激にレベルダウンする事でギャップを感じました。画力が落ちた途端に表現力が低下し脚本や演出の不味い部分も浮き彫りになった感もあります。アニメ制作は作画監督の画力だけではなく、手練のアニメーターを大勢集めて通常カットの作画のクオリティを維持する事が実は重要なのではないかと気付かされます。実際の戦闘も少数精鋭のエリート兵の小隊よりも実戦経験豊富な熟練兵が大勢いる大隊のほうが長期の継戦能力が高い筈です。

アニメを製作しているXEBEC社は、今回のガミラス軍 ドメル機動部隊と同じく、既に予備戦力まで動員してしまっている危機的な状態で余裕がないのかもしれません。

最終章は、親会社のProduction I.G.社から日本一早くて巧いと評判の神アニメーター軍団の義勇兵でも派遣して立て直してもらいたいところです。もちろん毎週放送(この作品はもう少し余裕ありそうですが。)TVアニメ制作はスケジュールの制約が大きくクオリティを維持するのはとても難しいと理解していますし、クオリティが落ちる位なら最終章の上映を大幅に延期してもいいのではないかとも思います。リメイク作品なので納期よりも前作にはない高クオリティをぜひ優先してほしいものです。作り手には酷な物言いでしたが、スタッフの方々には最後の頑張りを期待しています。

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宇宙戦艦ヤマト2199 第六章 「到達!大マゼラン」 への8件のフィードバック

  1. はじめまして。ヤマト2199を毎回楽しみにしているファースト世代親父です。先日私も第六章を鑑賞し、あまりにもドンピシャで同じこと(21話からの急激な破たん・ナレーションで端折った説明・22話のどうでもいいガールズトークなど)を感じたので、思わずコメントしてしまいました。まさに乗りかかった舟なのでなんとか最終章では踏ん張ってほしいのもです。

    • saltmoon より:

      はじめましてコメントありがとうございます。同世代ですね。小生も小学生の時にリアルタイムで視てましたよ。リメイク版はせっかくここまでがんばって作っているので、品質を維持するために手段を選ばず頑張って欲しいですね。良質なコンテンツとして終われば、初代と同じく何十年もソフトが売れ続けるでしょうから。

  2. カワウソ より:

    初めまして。
    いやはや劇場で体が固まりましたよ。
    最初からこの作画レベルならいいんですが落差が激しすぎ・・・
    タランやデスラーも引きとアップで別人だし、ディッツの娘もキャラが破綻してるし・・・
    萌えいれないと受け悪いのは分るけど、定着してきたキャラを崩すのはだめでしょ。

    毎回、指折り数えて待ち遠しい日々でしたが、最終章・・・・どうなんだろ・・・・

    • saltmoon より:

      はじめまして。後半2回は作品自体のクオリティの落差も大きかったと思いますが、やはり作画がよければ、ごまかせたかもしれませんね。このクオリティ落差は、昔の超時空要塞マクロスの絵が下手回(タツノコプロ韓国スタッフの作画担当回)を思い出しました。ストーリーも他の方も指摘されていますが、エピソード詰め込み過ぎで、それをまとめるだけの力がなく、時間切れでやっつけ仕事になっている感じもします。ディッツ娘のキャラも充分に練り上げる時間も無くエイヤーとぶつけて破綻したのでしょう。新しいファンを取り込みたいのは分かりますが、いまさら萌えアニメファンに媚びても仕方ないですね。クオリティ低下はマネージメントの問題といえば、そうなのかもしませんが、ここまでスタッフが頑張っているのですから、製作側の偉い人は、作品のクオリティを維持する為の充分な時間が無いなら公開を延期するとか何とかケアしてほしいものです。

      • カワウソ より:

        追伸ですが、DVD最終巻の発売が延期になったそうで
        理由はクォリティーアップのためとか、劇場公開予定日は変更なしだそうなので
        どうなるか微妙ですが祈りたい気持ちです。
        もう、へのへのもへじ的なモブシーンは観たくないです(笑

      • saltmoon より:

        やはりそう来ましたか。製作側に21-22話の評判が伝わったのかもしれませんね。ついでに、件の2話もBD&DVD発売前に作画だけでも修正してもらいたいです。

  3. 石田 俊彦 より:

    TV放送視聴なので、偉そうな事は言えませんが(そもそもヤマトのリメイクは、さらばの後は付け足しで、実写はギャラクティカのパクリ)、と思っていました。ケーブルTVで観た1話目がきっかけで、気に成り、TBSで毎週地上波放送、自分の思い込みで記憶の中のヤマトと比べていました。毎週そこそこ、いい感じでしたがドメル自沈後の作画/脚本の崩壊が目に余ります。そもそもTV放送用では無く、劇場限定公開、ソフト販売路線でスタートしたコンテンツが、完結以前にTV放送開始、現状ソフト販売とTV放送が重なるというテイタラク。第7章を劇場でご覧に成った方は満足されているのでしょうか?まさか、続きもつくるのでは
    ガンダムORIGINはどうなる?

    • saltmoon より:

      はじめまして。元々物語の終盤って難しいものだと思いますが、7章はリメイクでもストーリーを変えてしまえば、難易度が上がり結局空回り気味に思えましたね。
      テクニックのある脚本家に終盤21~26話まとめてストーリーを書いてもらっていたら出来も変わったかもしれません。
      やはり、リメイクはオリジナルを超えるのは難しいので、あまり考えずに祭りだと思って単純に視て楽しむのがいいのでしょう。どうせ祭りなら庵野秀明氏監督のヤマトが観たかったです。
      ヤマト2199は商業的に成功したみたいですので、監督の出渕氏の評価も高まったのではないでしょうか。次の展開もありそうですね。

      ガンダムORIGINはスポンサーの資金力があるのでスタッフ特に総監督次第で出来が左右されそうだと思います。
      原作の安彦氏は作画監督としての手腕は超一流ですが、アニメ監督としては少し考えてしまうところがありますし、では、富野氏が監督ともなりそうではないという難しさもありそうですね。それでも絵は安彦氏じゃないと、ガンダムではないと思うので、個人的には安彦氏がやりたいように体制を作ってもらうのが一番いい作品が出来るように思います。

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